その種が地球上から居なくなることを絶滅といいます。
地球の長い歴史で産まれた生物の約90~99%が絶滅しており、その種は50億~500億以上であると推定されています。
身近な動物である犬の中にも絶滅してしまった犬種がいます。
今回の記事ではそれらをいくつかご紹介します。
縄文犬
日本犬の祖先であるといわれている縄文犬。
全体的に頑丈な体格で、現存している日本犬よりも雌雄の差が大きいと言われている。
縄文早期から晩期にかけ、関東を中心に全国で出土例がある。

引用:Wikipedia
縄文犬と人間の関係は現在も研究されており、諸説あるようだ。
- 鹿・猪の追跡、捕獲用(狩猟犬説)
- 食用説
- 女性に関わる呪術に使用されていた説
チズム

遥か昔、紀元前3000年ごろに描かれたエジプトの壁画にも登場するチズム。
壁画が描かれた時点より古くから存在していたことが確認されており、その生態は謎に包まれている。
狩猟犬として狩りを行い、王族や貴族から貧しい人々も飼育していたといわれている。
チズムが死ぬとミイラにされ、魂の再生を願う儀式が行われていたそうだ。
ターンスピット

ターンスピットは16~19世紀のイギリスで、肉を回転させながら火であぶる焼き串機を動かす為に使役されていた小型犬です。
キッチンドックとも呼ばれていた。

(画像内中央上辺り)
引用:Wikipedia
実はターンスピットはこの機械の名称で、それに使役されていた犬もそう呼ぶようになった。
産業革命を機に、自動回転式(犬を用いない)の肉焼き機が開発された結果役目が無くなり、絶滅に至ったそう。
ブラック・アンド・タン・テリア

主にネズミを狩るために用いられていたブラック・アンド・タン・テリア。
1800年代からその存在が確認されており、飼育のしやすさから衛生管理やペットとして人気を博していた。
そのネズミを狩る能力は非常に高く、猫をもしのぐほどだったそうだ。
ネズミが大量発生して使えなくなってしまった家畜小屋で、二晩で1000匹ものネズミを狩りつくしたという逸話が残っている。
19世紀中ごろから交配された子孫の人気が高まり、徐々に純血種の数が減り20世紀の前半に絶滅してしまった。
アルパイン・マスティフ(アルペン・マスティフ)

セント・バーナードの先祖であるアルパイン・マスティフ。
イギリスのロンドンで一番大きな犬として展示されたこともあるそうだ。
他の犬種と同じく、混血化が進み純血種が絶滅してしまった。