例えばあなたが動物の生活を疑似体験できるとしたらどんな動物を選びますか?
犬・猫・ライオン・熊?
いいえ、私はこの『ガータースネーク』を選んでみたいと思っています。
理由はこの記事を読み終えたころには分かって頂けるかと…
前置き
交尾は動物にとって子孫を残すために必要不可欠な行為ですが、自然界には人間が驚くような交尾をする動物がたくさん存在します。
ヘビも例外ではなく子孫を残すために交尾が必要ですが、ガータースネークの中にはとんでもない交尾をする種が存在します。
今回はそんなガータースネークの生態・その特殊過ぎる交尾の方法についてご紹介します。
ガータースネーク(ガーターヘビ)とは
カナダやアメリカなどの北米では一般的なヘビの一種です。
その美しい色合いからペットとして飼育されることも多く、比較的無害とされていますが中には軽い神経毒を持つ種も存在します。
色は種によってさまざまですが、特徴的な3本の縦じまを多くのガータースネークが持っています。体長は通常30cmほどで比較的小さく、大きいもので1.5m程度に成長します。

湿地に生息し、主に魚類・両生類などを食します。昼行性で動きは比較的素早く、水の中を泳ぐことも出来ます。
女装!?数万匹がひとつの玉に!?ガータースネークの衝撃の交尾方法
寒い地域に生息するガータースネークは冬眠します。
巣穴の中で群れで眠ります。時には何千・何万匹ものガータースネークが同じ巣穴で冬眠する姿が見つかることもあるようです。
そして彼らの交尾は冬眠明けから始まります。
目が覚めたメスはフェロモンを放ってオスを惹きつけます。
そこから一匹のメスに対して数百匹ものオスが群がり、交尾玉(交尾球)と呼ばれる高さ60㎝ほどの大きな塊となって交尾を始めます。
オスは自らの子孫を残すためには、その交尾球に入らなければなりません。
その過酷過ぎる交尾ではメスが潰れて死亡してしまうこともあるそうです。
しかも冬眠から目覚めてすぐに交尾を始めるため、餓死寸前の状態でおこなわれます。
メスは数日で自分の交尾が終わり食べ物を探しに行けますが、オスは次に目覚めるメスを待つため一か月ほどものを食べることができないそうです。
そんな状態で他のオスと競争し、勝ち取れなければ子孫を残すことが出来ないのです。

さらに驚くべきは、交尾球に入れなかったオスはなんと女性ホルモンを分泌して他のオスを誘惑するのです。
そうしてオス達が本物のメスから離れたことを確認すると、交尾を試みるためにメスの元に向かいます。
交尾後メスは精子を体内に蓄え、一度に数十匹の子を産みます。動物界で最大の数で交尾をし、その輪に入るためなら女装まで…人間では考えられないほど厳しい世界です。
以下の動画ではその様子が確認できますが、ヘビが苦手な方は見ないでください。
いかがでしたでしょうか?
1度はその生活を経験してみたいランキング1位(当社比)のガータースネーク。
あなたならその競争を勝ち抜けますか?