動物の生態

最強生物「ラーテル」世界一怖いもの知らずなやばい動物と呼ばれるその理由・生態・天敵・その性格は?

動物の生態
photo by:Derek Keats
  • 百獣の王 ライオン
  • 密林の暗殺者 ヒョウ
  • 北の殺し屋 シベリアトラ

「名は体を表す」という言葉が示す通り、その生態から付けられたであろう異名は、彼らが自然界でどのような存在かを端的に表しています。

みなさんはラーテルという動物を知っていますか?

彼らはその愛らしい見た目からは想像もできないような「世界一怖い物知らずの動物」と呼ばれており、サバンナではなんとライオンも避けて通るような存在です。

体は小さいながらも陸上最強生物の一種であるともいわれるラーテル。その生態を知ればなぜ彼らが最強と呼ばれているのか納得できると思います。

ラーテルとは

ラーテル 引用:Laurens

ラーテルはイタチ科に分類される動物で、体長は60~80cmの小型の哺乳類です。

ミツアナグマ(密穴熊)とも呼ばれ、哺乳類の中では数少ない蜂の巣を襲う動物としても有名です。

アフリカ大陸、西アジアなどの広い範囲で生息しており、主に乾燥地で見かけられますが森林や湿原にも生息しています。

主に小型の動物(虫・爬虫類・小型哺乳類等)や果実などを食べる雑食で、名の通りはちみつや蜂の子も好んで食べます。寿命は20~24年と同種の他の動物に比べて長く生きます。

外見の大きな特徴としては頭部から尾にかけて白い毛、その他全身が黒い毛で覆われている点です。

ラーテルが最強生物と呼ばれる理由

世界1恐れ知らずな性格

世界1怖いもの知らずな動物としてギネスブックに掲載されたこともあるラーテル。

その性格は獰猛で、地を這うような低姿勢で広範囲を走り回り、目に入った捕食対象の動物を手当たり次第に襲います。

繁殖期になるとその気性はさらに荒くなり、天敵でもあるライオンやヒョウなどの大型の肉食動物に攻撃を仕掛けることもあります。

どんな大型の動物にもひるまず果敢に戦いを挑むその姿から 『the most fearless animal(世界1怖いもの知らずの動物)』という異名が付けられました。

ライオンに立ち向かうラーテル 引用:YouTube

自然界では少しの傷が致命傷に成り得ます。

一目散に逃げ出す他の動物と違い、ラーテルとの戦いは自身が傷を負う可能性があります。

そのため大型の肉食動物も基本的にラーテルとの戦闘は避けるようにしているといわれています。

以下の動画ではラーテルがライオンに対して威嚇する様子が見れます。

最後には画面外に消えてしまいますが、普通の動物であればすぐに逃げ出すであろうライオンに対して唸り声をあげて威嚇するラーテルの姿が確認できます。

鋭い爪と強靭な顎と硬い皮膚

ラーテルは全ての四肢に鋭い大きな爪を持っていて、他の動物に襲い掛かる際に使用され、巣穴を掘ったり、木に登るときにも使われます。

また顎の力も強大で、亀の甲羅を噛み砕いてしまうほどだと言われてます。

防御力にも優れており、特に背中側の白い毛で覆われている部分の皮膚は伸縮性が非常に高く、硬さも併せ持っていて、ライオンの牙や蜂の針の攻撃からラーテル自身の身を守ります。

その高い攻撃力・防御力を持って、ラーテルは最強生物の一角に君臨しています。

毒耐性

ラーテルはコブラ科のヘビが持つ神経毒に対して強い耐性を持っています。

人間が噛まれると死に至るほどの毒ですが、ラーテルも一時的に動けなくはなるものの、数時間で何もなかったかのように回復して活動を再開できるのです。

最終奥義

ラーテルはその身に危険を感じると肛門近くにある臭腺から強い匂いのする分泌液を噴射します。その匂いは強烈で、数日~1週間も匂いが取れないと言われています。

嗅覚が発達している動物たちにとって、その攻撃は驚異的です。

ラーテルを日本で見れる場所

日本国内で唯一ラーテルが見れるのは愛知県名古屋市にある『東山動物園』です。

東山動物園公式ツイッターではその姿が画像や動画付きで投稿されています。

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