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前足のないチワワの子犬が不自由なく歩けるようになるまでの軌跡

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チワワのタボ・ルー

チワワのTurboRoo【ターボ・ルー】(以下タボちゃん)は前足が無い状態で産まれた。

最初の飼い主はブリーダーだった。

その飼い主は産まれたタボちゃんの姿を見て、世話をするどころか捨ててしまったそうだ。

ブリーダーにとっては『欠陥のある商品は金にならない』という考えだと言う。何とも非人道的だ。

そうして生後4週間で動物病院に預けられたタボちゃんはかつて動物病院で働いていた一人の女性によって引き取られることになる。

他の獣医には安楽死を勧められたこともあったが新しい飼い主は断固拒否した。

そこからタボちゃんの幸せな物語は始まる。

新しい飼い主の心

タボちゃんを引き取った女性は、前足の無いタボちゃんが必死に歩こうとする姿を見て

『どうにかして歩けるようにしてあげたい』と感じた。

そこでいくつかの会社に歩行補助用のカート作成を依頼したところ「まだ生後間もないタボちゃんには早すぎる、もう少し成長してから作りましょう」と断られてしまったそうだ。

しかし彼女は諦めなかった。

なんと自身でおもちゃのパーツを使い補助具を制作したのだ。

しかしその試みはうまくいかなかったんだそう。

簡単な車輪をバンドで体に固定しただけでは歩行補助の役割を担うには不十分だった。

その試みをインスタグラムにアップしていた所、次第に注目され、ニュースにも取り上げられるようになったそうだ。

するとそのニュースを見たとあるメーカーの社長が、3Dプリンターを用いた補助具の作成を名乗り出でくれた。

タボちゃんの成長に合わせて10台の補助具を作成。

飼い主の女性も自身で3Dプリンターを購入し補助具の改良を重ねた結果、今では不自由なく生活できるようになったそうだ。

最初は獣医でさえも安楽死を提案したという現実から、前足を失った状態で生きてゆくのは犬にとっても不幸だと考えられていたに違いない。

しかし現代では、こうした技術の進歩のおかげで前足が無くても補助具で代用し、幸せに暮らせるようになった。

このような面で見ると、テクノロジーの進歩は私たちに幸せを運んできてくれていると感じる。

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