人体の雑学凄い能力

【実在する超能力】限られた人間だけが持っている特殊能力

人体の雑学

「もしも超能力が使えたら…」誰もが1度は想像したことがあるでしょう。

  • 見えないものを見通す『透視』
  • 未来に起こる出来事を知覚する『未来予知』
  • 自分の思考を言語・表情・身振りを使用せず、直接他人に伝達する『テレパシー』
  • 物体や自分自身を離れた場所に瞬間的に移動させる『瞬間移動』

これらの一般的によく知られている『超能力』は映画やアニメ、漫画のような世界のもので、もしも現実でこのような現象に出会った場合には、何らかの仕掛けを用いた手品や人間の認知システムの隙を突いた誤認であることが大半でしょう。

上記のような現実離れした能力は別として、映画や小説に出てくるようなを人知を超えた力を持っている人間は実在しています。

今回の記事では、そのような限られた人間にのみ与えられる特殊な能力についてご紹介します。

実在する超能力

共感覚

例えば『黄色い声援』という言葉は女性や子供など高い声で応援をする様子を表した言葉です。

このように特定の感覚に色を結び付けた言葉は多く存在しますが、実際には声援から黄色を感じることは無く、それらは比喩表現に過ぎません。

しかし世の中には、声を聴いて色を感じる人間が実在します。

ある刺激(声)から通常の人間の感覚とは違った感覚(色)を得る能力を『共感覚』と呼び、それは「一つの感覚の刺激によって別の知覚が不随意的(無意識的)に引き起こされる」と定義されています。

整理すると次のようなものがあります。

  • 数や文字に色がついて見える
  • 音に色・匂い・味を感じる
  • 匂いや味に形を感じる

その感性は共感覚を持つ人それぞれで、共感覚を持つ人と他の人では感じる世界が全く違うのです。

アーティストなどの表現者にはこの能力を持つ人間が多いといわれており、病気ではなく特定の人間にのみ起こる脳の現象です。

文字に色がついて見える世界

それらは意識的にコントロールできるものではなく、例えば「Aさんは1を赤色に感じ、Bさんは1を青色に感じる」などその感覚は人によってバラバラだが、個人毎に見ると幼少の頃から感じる色は変わらないそうです。

共感覚を持つ人にとって『1が赤色』や『音に色が見える』といった感覚は、自分の中で幼少の頃から当たり前のように存在していて、それが特別であることに気付かない人も多いのです。

能力を持つ人間にとっては普通で、他人にとっては特殊な力である『共感覚』。あなたも気付いていないだけで共感覚の持ち主かもしれません。

直観像記憶(映像記憶)

『写真記憶』とも呼ばれ、目に映った対象をまるで写真や動画のように記憶する能力のことです。

人間では幼少期にこの能力は誰もが持っていると言われており、通常は年齢と共にその能力を消失してしまいます。

しかし成人後も『映像記憶能力』を保ち続ける人間がごくわずかに存在するのです。

成人後に能力を消失する理由は諸説ありますが、言語を習得することで事象を抽象的に理解する能力を得るためだと言われています。

以下に画像を用いて簡単に説明します。

木製の机の上にノートパソコン

この画像を見て、言語能力を持つあなたは『木の机の上にパソコンが置いてある写真』と記憶します。

では小さな子供はどうでしょうか?まだ言語を持たない子供はこれらを机やパソコンと認識出来ません。

ではどのように記憶するかと言うと、見た映像をそのまま写真のように記憶します。それしか方法が無いのです。

このように言語を理解することで、視界に入る映像から得る情報が増えてしまうのです。

これによって映像記録能力が衰退してしまうと言われています。

従って『映像記憶』は後天的に得ることは非常に難しいとされており、幼少期の能力が残ったごく一部の人間だけが持つ特殊な力です。

絶対音感

車のクラクション、歩く足音、物を落とした音など、日常生活で耳に入ってくる全ての音を正確にとらえることが出来る『絶対音感』。

能力を持つ人間は他の音を聞くことなく、聞いた音の高さ・音階を識別し、再現することが出来ます。

絶対音感を持つ人間は非常に少なく、総人口の数%程度だと言われています。

楽器を演奏する際には最高級の能力ですが、日常生活においてはデメリットも存在するようです。

市販薬の中には「聞こえる音が半音低くなる」という副作用を持つものがあり、絶対音感を持つ人にとっての”半音の変化”は『全く違う世界に変わってしまった』と感じてしまい、苦痛に思う人もいるそうです。

他には聞こえてくる音全てが音階に変換され耳障りになる、カラオケを心の底から楽しめないなど、その能力の代償は大きいようです。

4色型色覚(テトラクラマシー)

この画像は色型色覚テストと呼ばれているものです。画像の中に色が何色使用されているか数えてみてください。

  • 見えた色が20色未満…【2色型色覚】
  • 見えた色が20~30色…【3色型色覚】
  • 見えた色が33~39色…【4色型色覚】

と3つのタイプに識別することが出来ます。(モニターによって見え方が異なる場合があります)

人間の目が色を判断するとき、網膜にある色を識別する錐体細胞(すいたいさいぼう)の種類が重要となっています。

これの数で判断できる色の数が変わってくるのです。

多くの人間は3色型色覚で、100万色程度の色が見えるそうです。

2色型はそれよりも判断できる色が少なくなり、4色型であればなんと1億種類以上の色を判断できるのです。

女性に多く、全体の2~3%が持っていると言われています。

通常の人間より100倍以上の色を識別できる4色型色覚を持つ人間にとって、世界は全く違ったものに見えているそうです。

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