長寿な動物なイメージのある亀ですが、ギネス記録に乗っている最高齢の記録は190歳です。
人間に比べると遥かに長生きですが、この広い地球には信じられないほど寿命の長い動物がいます。
そして面白いことに、このランキングに選ばれた動物は全て『水棲生物』。
地球はまだまだ謎だらけ…?
未だに海底の地形は15%ほどしか判明していないと言われています。
今回の記事では『寿命の長い生物ランキング』のトップ10をご紹介します。
Reference:https://www.livescience.com/longest-living-animals.html
10位 ホッキョククジラ
その一生を北極海周辺で過ごす『ホッキョククジラ』は、哺乳類の中で最も長寿な動物です。
他のクジラと同程度の70年ほどと考えられていましたが、現在では少なくとも数頭の個体は150-200年程度生きていると判明しています。
長寿の原因として
ホッキョククジラが損傷したDNAの修復に関与するERCC1と呼ばれる遺伝子にユニークな変異を持っていることを発見しました。 ~中略~ この遺伝子の変異は、癌に対する保護を提供する可能性がある ~中略~ 約30パーセントの人が生涯で何らかの形の癌を発症しますが、クジラは膨大な数の細胞と長い寿命にもかかわらず、癌の発生率が著しく低いようです。
また、PCNAと呼ばれる遺伝子が複製されたDNAのセクションを含むことを発見しました。この遺伝子は細胞増殖とDNA修復に関連しており、重複は老化を遅らせる可能性がある
http://ja.wordssidekick.com/23203-whale-genes-offer-hints-to-longer-life-spans
という研究結果が出ている。
9位 アラメヌケ
日本や太平洋近海に住むメバル属の魚である『アラメヌケ』は最も長寿な魚のひとつです。
その寿命は最大で205年以上。
その長寿の理由は『深海への対応』や『大きな体』が要因で『代謝が遅くなっている』結果、寿命が延びているといわれています。
8位 ホンカワシンジュガイ
ヨーロッパや北米の河川に生息する『ホンカワシンジュガイ』の中で、スウェーデンで発見された個体の年齢が280歳だったと確認されています。
代謝が非常に遅いため長寿ではありますが、環境破壊等の影響で個体数が減少し、現在では絶滅危惧種に指定されています。
7位 ニシオンデンザメ
グリーンランド近辺の海域、北大西洋全域と沿岸沖の大陸棚地帯に生息する『ニシオンデンザメ』は既知の脊椎動物の中で最も長寿なサメです。
放射線による年代測定の結果、約392歳と推測されました。
また、その年代測定の結果には誤差が生じるので、短く見積もっても272歳、最大で512歳の可能性があるといわれています。
6位 チューブワーム(ハオリムシ)
深海に生息する無脊椎動物である『チューブワーム』は、通常でも200歳、長寿な個体で300歳だったことが確認されています。
5位 アイスランドガイ
北大西洋沿岸地域では一般的な食用貝である『アイスランドガイ』。
2006年に発見された個体は8.6cmの個体で507歳というとんでもない期間を生きている。
年齢の測定には貝殻の模様が用いられた。
成長に伴って木の木目のような模様が生じるため、それを数える事により年齢が推定できます。
4位 ツノサンゴ
サンゴは刺胞動物門という分類で、実は生物です。
通常、数100年以上生きることが出来ますが、その中でもハワイ沖で発見されたツノサンゴは4265歳と推定されました。
深海約366mで発見されたそうです。
3位 ガラス海綿類(六放海綿綱)
南極海に多く存在するが、世界中に分布している『ガラス海綿類』。
その寿命を正確に測定するのは困難であるといわれていますが、23000年や15000年、11000年と推測されています。
同率1位 ベニクラゲ
その寿命は永遠とも言われている『ベニクラゲ』。
ベニクラゲは転生を繰り返すことで何度も若返る”不老不死”…?
理論上は不老不死ですが、体の大きさも小さく(約4.5mm)、現実的には捕食や他の要因によって死亡してしまうので自然界での不老不死は実現不可能であるともいわれています。
同率1位 ヒドラ
淡水に住むの無脊椎動物である『ヒドラ』。
体長は約1㎝でミジンコなどを食べて生きている。
ヒドラの体のほとんどが肝細胞で出来ており、細胞分裂を繰り返すことで『永久に生存』することが出来る。
ベニクラゲと同じく、自然界での不老不死は実現不可能であるともいわれています。