LGBT社会運動が度々ニュースに取り上げられ、同性愛等のいわゆる性的少数者への理解が昔に比べ広く浸透してきている世の中。
人間以外の動物ではどうでしょうか?
同性愛や同性での性行為は人間以外の動物にも存在しています。
諸説ありますが、なんとキリンは実際の行為の90%以上がオス同士であると言われています。
なぜキリンの交尾にはオス同士が多いのか、そこには衝撃の理由があります。
今回の記事では「なぜキリンには同性での交尾が多いのか」について深堀していきます。
キリンの交尾にオス同士が多い理由
動物が子孫を残す為には繁殖行動が必要です。
繁殖行動は生殖行動とも呼ばれ、子孫を残す為に異性を求め交尾をし子を産みます。
キリンも例外では無く、子孫を残すためには交尾が必要です。
多くの動物は厳しい自然界の中でより良い子孫を残すために、オスは魅力的なメスを取り合い争います。
そこで勝ち残った一握りのオスが選ばれたメスとの間に子孫を残していきます。
キリンは長い首をぶつけ合い戦います。首(neck)で戦うその行動を”ネッキング”と呼び、特に若いオス同士での優劣を決める際におこなわれています。
どちらも譲らないとネッキングで死亡してしまうこともあるそうで、自然界の厳しさが垣間見えます。
オス同士は激しく首をぶつけ合いながら戦います。
戦っている最中にキリンは徐々に興奮状態になっていくのですが、なんとオスのキリンはこの戦いの興奮を性的興奮と混同してしまうのです。
首をぶつけ合っていたキリンはそこから首を舐めるように慰め合い、最終的にはそのまま交尾を始めてしまうのだとか。
人間と大きく違う点は、人間は相手を好意的に思った結果そのような行為にいたるが、キリンはただ自身の性的興奮を解消するために行為にいたることでしょうか。キリンに聞いてみないことには真実は分かりませんが…
キリンの交尾は一瞬で終わる!?
キリンは交尾が一瞬で終了することでも有名です。時間にすると5秒程度といわれています。
いつ敵に狙われるか分からない環境で無防備になってしまう交尾は、自身を危険にさらす行為でもあります。
そのような厳しい自然界を生き抜くべく適応した結果、キリンを含む草食動物の多くは交尾の時間がとても短いのです。
逆に動物の中には人間では考えられないほど長い時間交尾をする種も存在し、24時間以上行為が続く動物もいます。
動物は意外と同性愛が多い!?
キリンと同じように動物には同性愛や、同性での性行為おこなう種が多数存在しています。以下にその中から数種を紹介します。
ボノボ
自然界で最も性欲が強いといわれるボノボ。
彼らは自身の欲に忠実で、欲望のままにオスメス両方と交尾をするバイセクシャルのようです。
彼らは従来人間だけが行うとされていた正常位での行為を行っていたことでも有名です。
キリンとは違い比較的メス同士での行為が多く、中には一日中行為に及ぶことも有るのだとか…
イルカ
豪マードック大学のクリスタ・ニコルソン博士は~略~「同湾で確認されている15頭のオスのうち、子どもの3頭を除いて同性愛行為が見られる」と答えている
https://www.j-cast.com/2017/08/24306409.html?p=all
イルカにも同性愛が確認されています。オス同士の組み合わせが多く、メス同士と比較するとその関係が生涯続く仲であることが多いようです。
ペンギン
数年前にオランダの動物園で飼育されている同性のペンギンカップルがオスとメスのつがいから卵を盗み出したことが話題になりました。
このニュースからも分かる様に、ペンギンにも同性愛が存在しています。
動物界では同性愛は全く不自然なことでは無く、今回紹介したボノボ・イルカ・ペンギンの他にも、ライオンやトンボ、フラミンゴやシャチなどその数は膨大です。