凄い能力都市伝説

タコの寿命は短いが、長生きできれば地球を支配する生命体になる…という説について

凄い能力
photo by:damn_unique

煮て良し!焼いて良し!生良し!とその万能さから日本の食卓で愛されているタコ。

そんな何気なく食べている食材が『人間の脅威になる可能性を秘めている』と言われたら、あなたは信じますか?

タコの遺伝情報の研究をしている神経生物学者、クリフトン・ラグスデール博士は実験の結果からこのような言葉を残したそうです。

タコのゲノムはミキサーにかけられたみたいで、他のあらゆる動物と完全に異なっているように見える。

まるでエイリアンのようだ。

クリフトン・ラグスデール博士

科学技術が発達した現在。

近い将来、「映画『ターミネーター』のようなAIが人間を支配する世界が来てしまうのでは?」という議論が盛んに行われています。

しかし、人間の地位を脅かすかもしれない存在はもっと身近なところにも存在しているのです。

はたして、タコは地球外生命体なのか…

タコという生物が持つ神秘に触れていきましょう。

タコの寿命について

マダコ 引用:Wikipedia

タコの寿命は短いが、長生きできれば地球を支配する生命体になる…

それが何故なのか、という話をする前にタコの寿命について触れておきましょう。

タコの寿命は短く、その多くは1年程度しか生きられないと言われています。

日本で食用として扱われているマダコはその中でも比較的長く2~3年程度、多くの種は半年~1年という短命な種族なのです。

タコの中で最大の大きさを持つミズダコでもその寿命は3~5年と言われています。

『タコの寿命は短いが、もう少し長生きできれば地球を支配する生命体になる』

寿命について触れたところで、話を戻します。

現在、地球上を支配している知的生命体は『人間』であると言っても過言ではないでしょう。

なぜ人間が地球を支配できたのでしょうか?

それは偏に、人間の持つ知能が他を圧倒していたからだと思います。

もしも人間よりも知能が発達した生物が現れたら…?

一部の科学者の間ではこのような言葉が信じられています。

『タコがもう少し長生きできれば、地球を支配する生命体になるだろう』

何が科学者をそう言わせるのか、特に興味深く・面白い要因をピックアップしてご紹介します。

【海の賢者】タコの知能について

複数の脳と分散ネットワーク

タコの知能について話す場合、話題に上がるのはその脳の数でしょう。

頭に1つ、そして8本の腕(足)にそれぞれ1つ、タコは計9個の脳を持っていると言われています。

人間や他の動物は脳を中心としてその神経系が中央集権化されていますが、タコはそれが体全体に分散しています。

それは『分散ネットワーク』と呼ばれ、頭と腕がそれぞれ独立して意思決定することができるのです。

人間は頭で考えて手を動かしますが、タコは手が考えて手を動かすことが出来るということでしょうか。

さらに驚くべきは、そのシステムは切り替えも可能なのです。

  • 頭の脳が全体を指揮する
  • それぞれが独立して思考する

タコはこの2つを場合を状況に応じて使い分けていることが判明しています。

脳の質量比

『体の中で脳が占める大きさの割合』は、その生物の知能がどの程度か推し量る大まかな指標になると言われています。

タコの比率は無脊椎動物の中では最大、それは哺乳類を除く脊椎動物をも凌駕しています。

  • 道具を使う
  • パズルを解く
  • おもちゃで遊ぶ
  • 擬態する
  • 人間を識別できる

詳細は割愛しますが、その知能は『海の賢者』と呼ばれるに相応しいものがあります。

オクトポリス(オクランティス)の存在

引用:arstechnica

タコはこれまで単独で行動する生き物だと考えられてきましたが、村や街のようなコミュニティを作って生活している姿が発見されました。

複数のタコが一緒に暮らしており、貝殻で作られたアパートのようなものが複数集まって街をつくっています。

しかもそのアパート親から子へと、数世代に渡って使用されているのです。

まるで人間の村や街と同じものが、タコのコミュニティでつくられていたのです。

『タコは宇宙から飛来した生物である』という論文

2018年に発表された論文が話題を呼びました。

『カンブリア紀爆発の原因-地上または宇宙?』というタイトルで科学誌に掲載された論文は『カンブリア爆発は、宇宙から到着したレトロウイルスによって引き起こされた可能性がある』と述べています。

※レトロウイルス:RNA上の遺伝情報をDNAに作り替え、感染細胞の染色体に組込むことで生きた細胞に入り込むウイルス

『カンブリア爆発』とは、今から5億年以上前に生物の数や種が爆発的に増加した現象のことです。

それが宇宙のウイルスによって引き起こされているというだけで驚きですが、この論文ではさらにタコの起源についても論じられています。

論文の筆者は、それもまた宇宙から来たウイルスが原因、あるいはタコの卵自体が宇宙からもたらされた可能性があると推測しています。

論文の概要より、以下の文章を引用します。

もう一つの焦点は、タコの出現を頂点とする知的複雑性(頭足類)の目覚ましい進化です。(中略)「生命は、地球上の条件が整った時点(41億年前)で、生命を持つ彗星によって地球に送り込まれ、耐宇宙性や耐宇宙性のあるバクテリア、ウイルス、より複雑な真核細胞や生物、さらには受精卵や植物の種などの生物は、その後も地球に送られ、地球上の生物進化を促進させた可能性があります」

ーー以下原文ーー

A second focus is the remarkable evolution of intelligent complexity (Cephalopods) culminating in the emergence of the Octopus.[…]“that life was seeded here on Earth by life-bearing comets as soon as conditions on Earth allowed it to flourish (at or just before 4.1 billion years ago); and living organisms such as space-resistant and space-hardy bacteria, viruses, more complex eukaryotic cells and organisms, … perhaps even fertilised ova and plant seeds, may have been continuously delivered ever since to Earth helping to drive further the progress of terrestrial biological evolution.”

Cause of Cambrian Explosion – Terrestrial or Cosmic?
(https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0079610718300798?via%3Dihub)

この論文が、どこの誰が分からない人間が書いているのであれば『胡散臭い。オカルトでしょ?』と吐き捨てられるですが、論文の筆者にはなんと30人もの科学者が名を連ねているのです。

タコには他の生物とは大きく異なる性質が備わっています。

  • 他の生物に比べて大きな脳と分散ネットワークと呼ばれる神経系
  • カメラのような仕組みを持つ眼
  • 柔軟性の高い体
  • 体の表面の模様を周囲に合わせて変えることができる擬態能力

これらの特徴は進化の歴史の中で突如として出現し、通常の進化でこのような変化がもたらされるとは考えにくいということも理由の1つだと論じられています。

タコは本当に宇宙から来た生物なのでしょうか…?

まとめと所感

もちろんこれが全てではありません。

『タコの寿命は短いが、もう少し長生きできれば地球を支配する生命体になる』と言われる理由が、少しでも伝われば幸いです。

今まで何気なく食べていたタコ、それが高い知能を持ち、学習能力も優れていて、さらには宇宙から来た生物の可能性もあるのです。

もしもタコが人間と同程度の寿命を獲得していたなら…と考えるだけで背筋が凍ります。

ですが、タコ焼きはもちろんタコぶつ、タコ飯、たこわさび…全て大好物です。

宇宙に感謝しながら、これからも美味しく頂こうと思います。


Reference

nature:The octopus genome and the evolution of cephalopod neural and morphological novelties

LIVESCIENCS:Alien Life Might ‘Think’ More Like an Octopus Than a Human

Progress in Biophysics and Molecular BiologyCause of Cambrian Explosion – Terrestrial or Cosmic?

cosmosmagazine:The octopus from space: the return of panspermia

あにまるトリビア
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