現在、地球上には800万種以上の生物がいると推測されています。
しかし現在、その中で発見されているものは20%に満たず、80%以上の生物が未知だと言われています。
何ともロマンに溢れた話だとは思いませんか?
このサイトでも度々紹介しているように、世の中にはたくさんの未確認生物(UMA)の情報があります。
悪魔とも呼ばれ、アメリカ・ニュージャージー州で数百年前から目撃されている未確認生物『ジャージーデビル』は、アメリカでは最も有名なUMAのひとつです。
そんなジャージーデビルは、誕生に関して恐ろしく悲しい噂があるのです…
これほど悲しい逸話を持った未確認生物は他にないでしょう。
リーズ家の悪魔
『リーズ家の悪魔』という逸話をご存知でしょうか?
これは悲しいUMA、ジャージーデビルの誕生の物語です。
1735年、ニュージャージー州の南部に住んでいたリーズ1家の母親が13番目の子供を身籠りました。
出産の日、それは風が木々を揺らし、雷鳴が鳴り響く不吉な夜でした。
12人の子供を産んだ経験をもつ母が耐えられないほど酷い難産だったそうです。
あまりの痛みに正気を失った母親はあろうことか、『これ以上苦しい思いをするなら、こんな子はいっそ悪魔になればいい!』と口走ってしまいました。
それは現実になってしまったのです。
ようやく生まれた子は突如、母親の腕の中で怪物へと変身したのです。
子供は馬のような頭と胴体、手足には鋭い爪が生え、背中にはコウモリの翼を持った悪魔のような容姿になってしまいました。
おぞましい悲鳴を上げ、背中に生えた翼で飛び上がり、天井を突き破って夜の森へ消えていったのでした…
これが後に『ジャージーデビル』と呼ばれる未確認生物であると言われています。
母親はデボラ・リーズという実在する人物で、12人の子供がいたという記録が残っています。
ジャージーデビルについて
目撃情報の中で共通しているのが、体長は1~2m、馬や羊のよう顔を持ちその背中にはコウモリのような翼を持っており、夜行性で肉食だと言われています。
空中でも発見されており、その翼は飾りではなく実際に空を飛ぶことが出来るようです。
このイラストは1909年、アメリカのフィラデルフィアで発行されてた、当時米国で最大の夕刊紙だった『The Philadelphia Bulletin』に掲載されたものです。
新聞で大々的に掲載されるほど当時のアメリカでは話題になっていたようです。
鶏小屋や農場を襲撃したり、飼っている動物を殺害したりと人間の生活にも甚大な被害が出ているそうです。
その被害の大きさから10万ドル(日本円で約1千万円)の懸賞金が懸けられたこともあったそうです。
目撃情報
古くは1700年代後半から目撃情報がありますが、特に1930年以降に増大しています。
21世紀になった現代も目撃情報は後を絶たず、2015年にもその姿が写真に収められています。
以下に主な目撃情報を引用します。
- 1778年
スティーヴン・ディケーター海軍代将が砲弾テストを行うためハノーバー鉄工所を訪問している際遭遇。発砲したところ、弾は翼膜を貫通したがそのままどこかへ消えたという。- 1820年代
元スペイン国王ジョゼフ・ボナパルトがニュージャージーの地所で目撃した。- 1909年1月16日から1月23日の8日間
目撃事件が集中発生し、出没地域は30以上にも上った。- 1980年
ニュージャージー州南部に現れ、家畜を襲い、この際にも馬のひづめに似た足跡を残した。- 1993年12月
ニュージャージー州の自然公園管理者ジョン・アーウィンが、森のパトロール中に二本足で立つ怪物に遭遇した。引用:Wikipedia ジャージー・デビル
正体に関する諸説
ウマズラコウモリ説
有力なのが『ウマズラコウモリ』の誤認説です。
中央アフリカ大陸に住むこのコウモリは名前の通り、馬に似た顔を持つコウモリです。
その体長は20~30cm、羽を広げた状態だと1m近くになり、コウモリの中では比較的大きな部類に入ります。
『馬のような顔にコウモリの羽』とその特徴があまりにも酷似しているので、ジャージーデビルはウマズラコウモリを誤認したのではないかと言われています。
翼竜の生き残り説
目撃情報から得られた情報から、中生代に生息していた翼竜の生き残りでは無いかとも言われている。
以下に、比較用の画像を2枚引用しましたが、そう言われるのも頷けます。
長い顔に大きな翼を持つ両者。1部地域ではこの説が有力だとされているそうです。
悪魔説
本物の悪魔だという説です。
先述した『リーズ家の悪魔』の他にも「ジャージーデビルは、サタン(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教における悪魔)と人間の間に出来た子供である」などの伝承が残されています。
未確認生物説
未だに発見されていない新種の生物であるという説です。
これだけ発展した世の中ですが、未だに解明されていないことの方が多いというので驚きです。
だからこそ人間は未確認生物に憧れ、恐れるのだと感じます。